2016年10月 復活!九州ツーリング

懸案だった左手ばね指、手術後の回復が順調で「これはイケるんじゃないの?」と言うことで、愛機ZX-12Rで復活ロンツー。今回は九州の中でもバイク未踏の地、佐賀と長崎を中心に周る予定で出発です。前々回のツーリングでサイドバッグを固定するをベルト&バックルを壊してしまった。そのうちそれは直すつもりで12R用のリアキャリアを探して今回はトップボックスを付けたけど12Rには似合わないと思う(笑)基本、ボックスは空にしておいてバイクを離れる時メットを入れる、みたいな感じで使おうかな。宿も今回は素泊まりが多そうなので食料&飲料を買い出したとき入れておくとかね

九州にアクセスするルートを色々考えた。
・往復とも東九フェリー
・大阪まで走ってフェリー
・両方を使う
などなど。大阪発「さんふらわあ」を使うと、行きは鹿児島・志布志着で帰りは大分or別府から帰る、なんて往復別航路プランもある。料金的に魅力的なのは「宮崎カーフェリー」神戸⇔宮崎往復で運賃(寝台込み)バイク込みで往復12,000円なんて激安パックもある。これは出発10日前までの予約なので、ちょっと俺的に無理だなー。自分はとにかく雨の中走りたくないので、天気予報を見て1週間程度安定しないと行かない我儘な人。今回、秋の長雨が続き、ようやく九州地方の天候が安定しそうなので狙って出かけた。結果から言うと往復とも東九フェリー(船内4泊、笑)、天候は10月7日〜15日までほぼ晴天で雨なし

コンテンツ(クリックでジャンプします)

2016年10月7日 出発直後トラブルで引き返す!
2016年10月8日 徳島新FT寄港 船で過ごす一日
2016年10月9日 ナップス福岡店さんでプラグ交換 新門司港FT〜唐津〜松浦
2016年10月10日 予定外の生月島に大感激!松浦〜最西端の駅〜生月島〜本土最西端〜佐世保
2016年10月11日 迫力の雲仙岳!佐世保〜西海橋〜雲仙〜小浜温泉
2016年10月12日 熊本震災の爪痕が痛々しい!小浜温泉〜天草経由で阿蘇へ
2016年10月13日 ついに九州を離れる日が来た! 黒川温泉〜別府〜新門司港FT
2016年10月14日 フェリーの中
2016年10月15日 家に帰るまでが遠足
あとがき


2016年10月7日 出発直後トラブルで引き返す!

当日にオーシャン東九フェリー、東京〜新門司の予約をする。
東京港フェリーターミナルに18時30分までに来てくれと言うことで、
お昼を食べてから用意をする。
充電しておいた新品バッテリーに替えて準備万端、
カミさんに見送られ午後3時過ぎに房総の家を出る。
2食分のご飯を作ってくれた。
ところが家を出てすぐ12Rのエンジンの「フケ」が今ひとつ悪く、
低回転になるとエンストする。
信号発進でもエンストする。そしてかかりが悪い!
10分ほど走ったとこでエンジンがボコつき出した・・
「これはヤバイかも」
以前にあったスパークプラグ不調のサインだ。何でこんな時に・・・
取りあえず一旦帰る。カミさんがびっくりしてるがな。

前回のトラブルは走行12,000キロ時。
今現在は17,000キロあたりだけど、それから7年経過してる。
当時カワサキ売店に見てもらったところ、
プラグの劣化とエアフィルターがズタボロだったと。
エアフィルターをストックしてあるので、急ぎ古いフィルターを外して見ると、
やはり加水分解?とやらでフィルターの回りのスポンジがズタボロである。

もしかすると、
このスポンジのカスをインテークから吸い込むと、
プラグ不調を引き起こすのかもしれない。

あ〜あ・・・フィルター交換しておけば良かったよ・・・と思ったけど後の祭りだな。
距離は走っていなくても、定期的にエアフィルターを替えることが
トラブルを未然に防ぐために良いかもね。
5千キロでプラグが駄目になるとは思えないもん。


出来る限りスポンジのカスを取り除き、フィルターを交換して近所を試走してみると、
大分マシになった。行っちゃおうっと。
荷物を再度積み込んで再度カミさんの見送りで出発、フェリーまでの時間がなくなってしまった。
完調ではないがなんとか行けそうだな・・・と思ったけど、
湾岸線の渋滞に巻き込まれてエンストの嵐に!
回転が下がるとエンストするので吹かしっぱなし・・・うるさくてすいません・・・
「こんなんでロンツー行っていいのかよー」と思いながらも
フェリー乗り場に着いてしまった。
しょうがないな、福岡に着いたらカワサキ売店で見てもらうか、
などと安易に考える。

10月8日からは関東の天気予報が悪いので、なんとしても7日に出掛けたかったんだ。

ギリギリの時間だったので、大急ぎで乗船手続きをして即積込みだ。
エンストばっかりして「ナニ?この下手くそ」とか思われただろうなあ(笑
別にいいけど。

今回の船は新造船の「しまんと」です。
誘導されてバイク留め場に行くと見慣れない機械が。
バイク固定は初体験の前輪キャッチャー方式です。
結構思い切って乗せないとガチャッとホールドしません。
ちなみに九州まで行くバイクは3台でした。
ああそうそう、車室から客室に上がるのにエレベーターが付きました。これはいいねー

(ちょっとピンボケ)

船室は2等で一応独立風二段ベッド(画像はオフィシャルより)、8人部屋に2人でした

ちなみに東京〜新門司の個室チャージは¥15,000で、今回は使いません。

今日の走行 途中で引き返したりしたので100キロくらい


マップはすべてグーグルマップさん


2016年10月8日 徳島新FT寄港 船で過ごす一日


夕べはバタバタで疲れてしまって早く就寝。
船は門司まで2泊なので今日はのんびりと船内で過ごす。
幼い男の子の兄弟が懐いてくるので、一緒に遊んでもらった。


この新造船、外観は窓が少なくて何となく貨物船かRORO船のようだ。
ちっとも華がないねー

写真はオフィシャルより兄弟船「フェリーびざん」



最上階の展望デッキに出てみると「なんじゃこりゃ」感が。
高いフェンスに囲まれ、まるで檻の中のようだ
転落(=自殺)防止で当局の指導だそうだ。船旅の楽しみを激しくスポイルするじゃん。
デッキはただの単なる「非常時の集合場所」に成り下がったな。椅子すら存在しない
デッキの手摺に体を預けてぼーっと眺めるのが好きなのに。
船体後部にも入れなくて、スクリュー軌跡を眺めることも叶わない・・・・
おまけにこのフェリー会社の船で大好きだった憩いの(昼寝)場所「スカイルーム」もなし・・・

これからのフェリーは、皆こんな風に味気なくなってしまうのか

徳島新フェリーターミナルに寄港です。
まだ施設が思いっきり新しいですねー

川の対岸には旧ターミナルが

はあああああああああああ・・・・つまらない新造船・・・・・もう一泊か・・・・・

☆プラグ交換の手配

なんか気分が浮かないのは新造船のせいだけじゃないな。
プラグをなんとか早い時期に交換して貰わなければ・・・
この12Rというバイク、俺の技量ではプラグ交換できません。
事もあろうかバイク屋でも断られた経験もあります。
今日のうちに、船からプラグ交換の手配が済めばいいんだけど・・・
福岡県内のカワサキ売店に片っ端から電話をして
12Rのプラグ(NGK-CR9EKPA)在庫を聞いたけど、
3件ほど電話したところであきらめた。
「どこに行ったら手に入りそう?」と聞いたら
「用品量販店の方が可能性あるね」ということで
「あーその手があったか」と思った。
用品大手おなじみナップスさんの福岡店に電話したらすぐ調べてくれて、
「在庫有ります」と1軒目からキタアアアアアーーーー
「12Rのプラグ交換も任せてください」というありがたい言葉でホント渡りに船だわ。

これで安眠できる・・・船内2泊目

2016年10月9日 ナップス福岡店さんでプラグ交換 新門司港FT〜唐津〜松浦

船は定刻通り6時20分に北九州・新門司港に入港
車両デッキが解放されたので、下船の準備中していたら件の男の子が通りかかって
「バイクカッコいい!」と、嬉しいことを言ってくれるじゃないの。
「バイバイ〜」「バイバ〜イ」ありがとうね、楽しかったよ。
日曜日なので普段の日より到着が40分ほど遅いけど、
明るくなって走るのにちょうどいいや。


同船のバイク乗りの人たちから「下船後、一緒に朝ごはん食べに行きませんか?」と誘われたけど、
申し訳ないですが、こんな事情なのでお断りしました。誘ってくれたのにすみません・・・


さて、グーグルナビをナップス福岡店さんに合わせ出発。
特別セールで開店は朝9時とのこと。
本当は作業の予約ができれば良かったのだけど、
「先着順で受付です」ということなので、
なんとしても一番乗りを果たして並んで朝イチ作業をお願いするつもり
・・・高速経由で7時50分頃着いた。やった!一番乗り!
開店前、待っている間にもスタッフさんが作業内容についての打ち合わせをしてくれる。
二番乗りのCB乗りの久留米のお兄さん、親切に色々ツーリングコースや
グルメなどを教えてくれてありがとう!
博多弁というより、ちょっと熊本言葉にも近い気がしたので、熊本の人かと思ってました。
阿蘇の話ばっかりするしね(笑

ついでにオイル交換まで頼んでしまい、それでも二時間程で作業は終了。さすがー
ちなみに14Rはもっとプラグ交換が大変・・というので多分買いません(笑
いやホント助かりました。何度もお礼を言ってお店を後にする。
予想通りエンジンは快調になった。やはりプラグだったねー
メカさんは「プラグ見た感じそんな悪い状態じゃないと思うけど」と言ってたけどね。
気分一新、ここからが九州ツーリングのリスタートだ!

今日の目的地は唐津方面へ
ところが3連休の真ん中、結構道路は渋滞していて引っかかってしまいました。
国道202号バイパス「かもめロード」という道を走ったのだけど、
ここは渋滞で逃げ場のない道路
(元有料道路たる所以)だった・・・
疲れたし、お腹も空いたのでちゃんぽんの看板につられてINしてみる

「糸島ちゃんぽん」ですって
ちゃんぽんってリンガーハットさん以外で食べたことないですよ・・・
これがびっくり!美味しいんです!
野菜たっぷりシーフードたっぷり、出汁も美味しくて結構量があったけど完食。
入った時ガラガラだったけど、なぜかみるみる混んできてあっという間に満席になって、
余韻に浸る間もなく店を出た。

外は暑いので看板の日陰で経路の確認です。
かもめ→虹ノ松原唐津城と行きましょう。

久留米のお兄さんに「唐津バーガー食べとけ!」と言われたけど満腹だし、
すんごい並んでるしでパス。ごめんなさい
松林の中の道を堪能して唐津城方面へ。
これで日本三大松原制覇です(三保の松原気比の松原虹ノ松原
松原の中の道路でバイクを止めて写真を撮るつもりだったけど、
なかなかいいポイントがないまま通り過ぎてしまった。


遠くに見えるのが松原です(笑

さて見えてきました唐津城、海に浮かぶ要塞です。カッコイイ!!
出かける前にストビューで写真撮影ポイントを探しておいた。

唐津でもう疲れてしまったので、もう少し走った松浦という街に素泊まりで宿を取ります。

本日の走行182km

2016年10月10日 予定外の生月島に大感激!松浦〜最西端の駅〜生月島〜本土最西端〜佐世保


松浦の宿は、安宿にありがちなタバコ臭い部屋だった。
素泊まりなので、朝7時頃出発する。
今日は平戸大橋と本土最西端がメインだ(そのつもりだった)
朝ごはんを平戸瀬戸市場で海の幸を食べるつもりで向かう。
途中、鉄道最西端の駅「たびら平戸口駅」に寄る。



この駅は10代の乗り鉄旅で制覇している。
当時は国鉄で駅名は「平戸口」だった。

平戸口駅近くの「平戸瀬戸市場」に行くとまだ開いてない・・・
8時前に着いちゃったからな
駐車場にいた福岡の2人組バイク乗りと話をしたら、
「生月(いきつき)島」という島の中の道がロケーション最高と聞く。
あとでちょっと行ってみるかな?

平戸瀬戸市場の駐車場、バックは平戸大橋

8時の市場開店と同時に入ったけど、食事は11時からだと、マジすか
美味しそうな魚がいっぱいあるのに・・・
まさか食堂の開店まで待てないので、刺し身パックと御飯を買って
イートインで食べることにする。
ヒラス(関東で言うヒラマサ)を食べたけど美味かったね。
シマアジなんて信じられない程安い。
お腹が満たされたので、先程聞いた生月島を調べる。
そうしたらどれ読んでも超おすすめ!と書いてある。
と言うことでGO!

生月大橋が見えてきた。美しい橋だ。




橋を渡ります


橋のたもとの道の駅「生月大橋」で先程の2人組に再会
「来ちゃいましたテヘ」
「絶対オススメだからね」
楽しみです。

トイレから帰ると12Rの隣にH2が止まってるじゃないですか。
オーナーさんとしばし話し込んじゃいました。
マジマジとH2見たのは初めて。

いよいよ先端の灯台を目指すのだけど
「東側のメイン道路より絶対西側の農免道路だから」
と言われてそのルートを走る。
もうねえ、走り初めてすぐ絶景の連続ですよ。
交通量も少なく景色も良く適度にクネっていて。
これならクルマのCMによく使われるというのも納得!


気持ち良いったらありゃしない・・・
途中で折り返してきた2人組とすれ違った。
思いっきり手を振っておいた。
「良い道を教えてくれてありがとー」の感謝の気持ちを込めて。

「俺の選ぶ日本の道」ベスト10入り決定ですね。

眺めの良さそうな橋で止まると・・・

いつか某巨大掲示板のツー写真で見た風景が

海に注ぐダムじゃないですか。まさかココだったとは!

ダムに続く道があるので細いけど降りてみる。桜川ダムだって




近くまで行ってみたら、ま、直接海に流れ込んでる訳ではないのね。
でも橋の上からはホントそう見えるね。

さて、先端を目指します



海も超キレイ・・・
愛車を止めて写真撮っている人が結構います・・・
知らなかったけど、クルマ関係のCMの舞台にも使われるそうです。

先端の大バエ灯台に着きました



農免道路の展望ポイント〜灯台まで、団体さんとか他の観光客も同じ顔ぶれで、
「また会いましたね」みたいな感じで、和気あいあいと過ごす。なんか楽しい。
前回の北海道ツーでは結構(かなり)ロンリーだったけど、
九州は基本、人懐っこいですね。
バイク乗りはもとより、色んな人が気軽に話しかけてくれるんだ。
こちらから話しかけても話が広がるし、受け答えに優しさがあると思うね

今日は強風なので波っ気が高いけど釣りに良さげな磯です・・・

帰りも同じコースで帰る
棚田もあったりして

生月島平戸島を後にして目指すは本土最西端の地「神崎鼻

がしかし、ほんとにこの道でいいの?みたいな細い住宅街路を抜け、
漁港の片隅のわかりにくい場所にあっさりと最西端が。

駐車場

最西端のオブジェ

岬の先端とかじゃないので、到達感とか割りとあっさりです(笑

ここで今晩の宿を探す。
佐世保の街中に泊まるか悩んだけど、九十九島のリゾートSPAに決定。
「花みずきSASPA」さん。
ひと風呂浴びてからカメラ片手に散策に出る。

ヨットハーバーの夕景を撮っている人がいたので、声をかけたら撮影ポイントなどを教えてくれた。



別れ際「良い旅を続けてね」との優しい言葉・・・
九州男児は(勿論女性も)、よか人が多い印象ばい

今日の走行128km(もっと走った気がするけど


2016年10月11日 迫力の雲仙岳佐世保西海橋〜雲仙〜小浜温泉


宿が朝食付きなので食べて出発の用意をしたらもう8時、
佐世保の朝ラッシュにハマる。
SSKバイパスから高速に乗り西海橋を目指す。
何かと思いました、SSKバイパスって(笑

西海と言えば思い浮かぶのは「男一匹ガキ大将・戸川万吉」by本宮ひろ志先生
この長崎県の西海が舞台だと勝手に思い込んでいましたが、
物語上の空想の街・西海=関西説が今は定説だとか。

・・・なんか悔しいけど、とにかく西海に来てみたかったんだ。

西海橋のたもとの公園に到着、朝なのでまだ観光客はいません。




激流ですな、日本三大急流瀬戸とも言われてるそうだ。

西海橋のすぐとなりに有料バイパスの新西海橋が架かっています。
新西海橋の下部は歩道になっているそうで、探検に行ってみる。

新西海橋から西海橋を見る、逆光で眩しいよ・・・

西海橋に来る過程で、なんか巨大な煙突みたいなのが3本そびえ立っているのが
気になってた。新西海橋からもよく見える



これは一体なんだろうか・・・?
後で調べようと思っていたらすっかり忘れてしまった。
帰りのフェリーで乗り合わせたBM乗りの人に聞いたら
「針尾送信所」という国の重要文化財だって。中にも入れるそうだ。
後述するけど、BM乗りの人はこういった遺跡とか遺構とか廃墟マニアだそう。
ちなみに俺も好きです

西海橋を後にして目指すは雲仙。
ハウステンボスの横を通り過ぎ、大村〜諫早
ちょっと遠回りして諫早湾干拓堤防道路経由で。
大村湾沿いの道は期待していたけど、
乗り鉄での車窓が良すぎたのか・・・思い出補正か・・
すぐ高速に乗ってしまった・・・

堤防道路に着いた。交通量はとても少ないです。

道路的には凄い良い道路です。
交わる道路がないのですっきりしていて超安全。
堤防途中には休憩所もあり(雲仙多良シーライン休憩所)
堤防の全長7キロだってさー、すごいねえ。
水門を開けろとか?閉めろとか?今は閉まってたね。
ま、いろいろな立場の人がいるから、ましてや当事者でもないし
どっちがどっちって敢えて言わないけど、
群馬の八ッ場ダムをなんとなく思い出すね。


堤防道路を進むと雲仙岳が見えてきたーなかなか迫力だ。
ナビに従い広域農道などを通り、次第に標高を上げていく。
しかし全然クルマいないんだけど、
ほんとに観光地に向かう道なの?と勘ぐってしまう。
雲仙地獄が近付いてくると硫黄の臭いがしてくる

雲仙地獄に着いたけど連休直後で人もまばらである

共同浴場(新湯温泉館)でひとっ風呂、ビジターは100円

100円とはありがたい・・・いいお湯でした。
地元お爺さんと話も弾む。

雲仙温泉はお高い宿ばかり?なので、
島原半島西側・海沿いの小浜温泉に素泊まりで宿を取る。
小浜温泉までの道は急坂を下りっぱなし
そう言えばもう2時過ぎだけど、お昼食べてないや・・・ということで、
目についた海岸沿いの「蒸し釜や」さんで海鮮丼を食べる。
中に入ると中国系団体で混んでるね。みんな蒸し蟹と格闘している。
小浜温泉は源泉温度(最高105℃)が高いそうで、
蒸気熱を利用した蒸し釜が盛んなんだって。
宿泊した宿もその名も「蒸気家」さんです。
宿に釜があるので、宿泊客がそれを使ってセルフ調理もオッケーという宿
自分も宿の近くのA-COOPで天然真鯛と鶏肉を買ってきて、蒸し料理を楽しんだ。
ロシア人の団体も泊まっていて、思い思い調理して楽しんでた。
なんか国際色豊かで面白い宿だったな。
完全個室だったけど、客層がまるでゲストハウス風だったね
(泊まったことないけど)

本日の走行 141km


2016年10月12日 熊本震災の爪痕が痛々しい!小浜温泉〜天草経由で阿蘇


何と長崎県内に三泊してしまった・・・
一日の移動距離が200キロ未満ばかり、これでも結構疲労するんだ。
もうね、お昼食べたあたりから宿に入ることばかり考えてしまう。
普段バイクに全然乗らないのも疲れる原因だろうねー
ま、体力なんか人それぞれだし無理しないで自分のペースで楽しもうと思う。
疲れから集中力が落ちて事故なんかに遭ったら最悪だしね。
いつもそうだけど、家まで無事に帰るのが最大の目標だからして。

天草行き8時のフェリーに乗るため7時に出発
グーグルナビに空いていそうな山の中のルートを案内してもらう。
偶然通りかかった「南串山展望台」という段々畑が一望できるポイントがあって、
一旦通り過ぎたけど気になってUターンして見に行く。




なかなか壮観です。今回のツーは地元の人に教えてもらったり
偶然良いポイントに巡り会えることが多くてうれしいね。
その先でフェリー乗り場に行くルートを間違えた。
あれ?今の交差点曲がった方がいいと思うけど
ナビは「曲がれ」と言わないな・・
たまーーーにグーグルナビも間違った案内をするよね、盲信はイカンです。
すぐ気がついてよかった。
でもフェリーはまたギリギリになっちゃったよ

島原半島口之津港〜天草の鬼池港を結ぶ所要30分の島鉄フェリーさん


長崎とお別れです・・・バイクは自分一人

俺+12Rで1,360円


雲仙岳が遠ざかっていきます・・・またねー長崎クン・・・

天草が近付いてきた

天草は40数年ぶり2回目
私の両親の実家が熊本で、親と一緒に里帰りしたと幼いころ、
叔父さんに開通したばかりの天草五橋に連れて行ってもらった以来。
その天草五橋をバイクで走ることが長年の夢でした。
旅として初めての土地も楽しいけど、幼き日の思い出の地を巡るのも好きです。
何て言っていいか上手く表現できないけど、
自分の付けた足跡は即ち生きてきた証ですから。

さて天草五橋ですが、自分には観光道路のイメージだけど、
すっかり生活道路で交通量もそれなりにあります。
39年間の償還予定をわずか9年で達成したとか。
すごい。「いつまで通行料とってんだよ!」って道路ばかりなのに。

一号橋(天門橋)


なんか新しい橋を架ける工事中でした。
展望の良い場所は、事務所?が鎮座してて(笑

一号橋を渡ったら三角です。さんかく、じゃないですよ「みすみ」です。
三角駅。ここも乗り鉄で制覇した駅です、懐かしくて涙が出そう・・・
色々と思い出のある駅ですが、省略。

国道266号線をのんびり不知火(しらぬい)を走る
干潮で干潟がすごいですねー

松橋の街付近は震災の爪痕が痛々しかった。
壊れていても何にも手付かずの建物が沢山見受けられた・・・復興はまだこれからだ・・・


九州自動車道・松橋インター近くの「道の駅うき」でお昼休憩。
ここ、ご飯物やおかずが充実しているので、お昼ご飯になるものを買い物して休憩所で食べる。


ここでこの先の進路について決断しなければならない。
・最南端の佐多岬を目指し、志布志から大阪行きのフェリーに乗って、あとは野となれコース(当初の大まかな予定)
阿蘇経由で別府へ向かい、帰りも新門司から船内2泊を選択する(昨日思いついたコース)


選択は・・・体力的に考えて後者になった。また最南端お預けだよ・・・
最南端は後日LCC&レンタルバイクで鹿児島を集中的に攻めるかな・・・


昨日カミさんから「16日に地元集落での行事が入った」との連絡があり、15日には帰らなければならなくなった。
だからその点も考慮しなければならなくなった。
カミさんも気を使って連絡するかしまいか悩んだらしい・・・



昼食休憩後は高速に乗って阿蘇を目指す。
高速は道路がまだうねっている部分があったり、車線規制して復旧工事中だった。
高速から見る街の風景もブルーシートが多くて胸が痛む。



熊本インターで降りてナビ通りに進んでいる途中、ルートに疑問を感じで独断で曲がったらなぜか
ホンダ熊本工場正門に着いた。
ここも被災して二輪生産がストップしていたと聞いたけど、再開したそうですね。
進路を修正してミルクロード方面に入る。
が、山道が迂回路か何かになってるの?大型トラックが多くて忍耐の山登りだ・・
ラジエターのファンが回りっぱなし!


でもやっぱり阿蘇雄大で気持ちいいー


大観峰は以前行ったので、寄り道しないで黒川温泉の宿に向かう


ふっこうクーポンを使って微力ながら応援です。
とても良い宿ですが、一人旅よりカップル向けだな。
夕飯に馬刺しが出たよ、うれしいねー


今日通ったルートでは降灰の影響は皆無でした。バイク結構走ってたよー!
今日の走行 203km


2016年10月13日 ついに九州を離れる日が来た! 黒川温泉〜別府〜新門司港FT

今日の予定は別府温泉に寄り道して後はフェリーターミナルまで高速一本なので
朝御飯もゆっくり楽しむ。九州最後の日だ、しっかり走っておこう。

黒川温泉からすぐ近くの「やまなみハイウエイ」に入って湯布院ICを目指す。
あれ?由布院じゃなかったっけ?どっちでもいいのか?駅は由布院だよね?
もういっそのこと平仮名でいいんじゃない?「ゆふいん」で。
朝のガラガラやまなみを思いっきり楽しみました。

ゆふいんICから別府まで高速を使って、行ってみたかった泥湯へ。
別府湾SAからの眺め
ここ、スマートICあるけど、下り線しか利用できません。上りは工事中だそう。
帰りに上りに入ろうとして失敗してしまいましたー

その前によせばいいのにナントカ地獄に寄り道。
俺はてっきり地獄めぐりって一箇所に集まっているのかと思ったら別々なのね。
一箇所だけ見て後はパス。
地獄ごとに別経営?らしく基本的に入場料は都度払いだ。
共通券もあるようだがメンドクサ

さてさて泥湯「別府温泉保養ランド」さんへと(地獄からすぐ近くです)

オフィシャル
http://www.owl.ne.jp/beppusotoyu/hoyouland/


中は撮影禁止なのでオフィシャルのトップ絵お借りします

体中泥パックして遊びましたー、泥は目に染みるから要注意です。
内湯もいいですよ。
露天の泥湯は混浴で有名ですが、女性チラホラ来てましたよ。
浸かっていると泥で何も見えないから安心なのでしょう。
ワニ?いたよ3人くらい(笑)
しかし「ワニ」とはよく言ったもんだ。見てると滑稽だね
そのうち日本から混浴がなくなっちゃうよ?

前の晩泊まった黒川温泉も基本混浴なんだけど、
「混浴の時間は実質男性専用」とか訳が分からない説明してたよ(笑
カミさんと行った群馬・万座温泉プリンス系の混浴はとってもいいよ。
カップルで楽しめる。
今回はカミさんと予定している九州旅行の下見も兼ねてるんだ。

お昼もここで食べて3時位までのんびりしてました。
休憩所から今晩のフェリーの予約をとっておきます。

別府ICから東九州自動車道で北上するんだけど、ずっと片側一車線。
車列のず〜っと先、一台だけ遅いトラックが60km/h程度で塞いでいて、
とても高速とは思えない速度だ。
ほんと一車線の高速は使えねーな。

FT最寄りの新門司ICで降りてすぐのコンビニで食料の買い出し。
夕暮れの道をFTに向かいます。
途中でZZRのライダーと一緒になり、東九フェリー乗り場までついてくるけど、
その人、乗るフェリーが俺と違うようで気がついて戻りました(笑
東九フェリー、名門フェリー、阪九フェリーと3つ並んでるから。


待機場に着くなりBM乗りの人がすぐ話しかけてくる。
広島ナンバーのSTに乗る若い男子は東京に就職するそうで、
バイクを一足先に置いてくるとか。
このライダー2人と2泊3日の退屈なフェリー旅を楽しく過ごせました。
W800のライダーは無人航送だそう。

帰りの船も行きと同じ船です。また新造船の憂鬱な船旅が始まるのか・・・
せめて船内Wi-Fi環境ぐらい整えたらどうなの?東九フェリーさん
自販機もずいぶんと値上がりしてるしなー
客が少ないのに、ひと部屋に押し込み過ぎじゃないの?
そりゃあ管理する側からすればまとめれば楽だろうけど、
帰りの船室は人口密度多すぎ。
九州とお別れです・・・

今日の走行 187km


2016年10月14日 フェリーの中


フェリーでは2人のライダーとしゃべりっぱなし
BM乗りの人は同じ年代というか生年月まで一緒で話が合います・・・
ツーリングコースも重複するところがあって盛り上がった。
STの子は少年っぽさがまだ残る子、うちの子より若い(笑

2016年10月15日 家に帰るまでが遠足

旅の終わりは本当にいつも慎重になる、締めくくりだからね。
この走り慣れた短い区間の走行で何かあったら、
旅自体が台無しになってしまうからねー
「家に帰るまでが遠足」とは名言である。
週末早朝でアクアライントンネル渋滞きつかったけど、
何事もなく無事に家に着いた。

末筆ですが、震災から一日も早く復興されることをお祈りします。

九州内行程 777km(適当です) 平均燃費は15〜16km/L

使用したカメラ:SONYコンデジ HX5V


あとがき


事前の大まかな予定では阿蘇は回らず最南端を目指し、
九州ツーリングの完結編になるはずだった・・

九州の人たち、フレンドリーで優しくて良い人ばかりだったなあ・・・
出だしでつまずいたけど、結果オーライでよかった。
体力的に満足な走りには程遠かったけど楽しかった。
一日150〜200キロ程度、ま、これが今の実力であると認識したな。
もう12Rのライポジでロンツーは限界かなと感じる。
前回のレンタルバイクNCは、アップライトなライポジでとても良かった。
疲れも格段に少なかった。
問題の左手の指だけど、やっぱり連日乗ると痛くなってきた。
右手中指のばね指(未手術)も痛くなるしで。

無人航送クンはバイクを預けて飛行機だって。
そのプランも考えたんだけどな。LCCもあるからうまく使いたいね。
問題はフェリーターミナルへアクセスする公共交通の便が悪いということかな。
あとは「ASO RIDERツーリングパック」という、
自宅から九州内の空港までバイクを陸送してくれるサービス。
関東の自宅から福岡空港往復で6万円程度。
フェリーも往復6万弱(リッターバイク)だから、十分検討する価値はある。
ここのフェリーはバイクの運賃が高すぎるよ。4メートルのクルマと同等って何?
一時期はフィットやマーチクラスの方がはるかに安いなんて驚愕な期間もあった。

時流に乗ってシングル個室があればいいと思うけど、
あいにく新造船には設定がなかった。残念だ。
関西〜九州のフェリー会社は複数あって、自ずと競争原理が働いて
サービス向上に努めているのが感じられる。
東京〜九州がこれしか選択肢がないのが問題だね。
年取ると愚痴っぽくて、ごめんなさい。

長崎県佐賀県を制覇したので、バイク未踏の県は残り
青森、秋田、岩手、山形、京都、奈良、沖縄です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。 by管理人 NINJAzx

コメント