短期間ではあるけど北海道(道東)をレンタルバイクで走ってきた。
短期も短期、バイクで走ったのは1日だけ、というピンポイントな?ツーリングです。
ツーリング部分は6月26日だけなので、あしからず
コンテンツ(クリックでジャンプします)
2019年6月25日 移動日 (千葉~羽田~女満別~川湯温泉)
2019年6月26日 目指せ開陽台(川湯温泉~知床峠~開陽台~裏摩周~川湯温泉)
2019年6月27日 苫小牧発仙台行きフェリー(川湯温泉~苫小牧~太平洋フェリー)
2019年6月28日 仙台港入港(仙台~帰宅)
ZR-7Sの感想 (ZX12R後継車候補)
あとがき
テーマ
シンプルに「あの開陽台にもう一度行きたい」
帰り道には「苫小牧発仙台行きフェリー」に乗る
このふたつが今回のテーマ
12Rはトラブルで断念、レンタルバイクで
長年の愛機であるZX12Rで開陽台ツーリングを計画していて、点検整備した後に県内近場をプチツーしてきたんです。そうしたらFフォークのオイルシールが抜けてしまった。直す暇(いとま)はなくて、急きょレンタルバイクを探す。12Rで開陽台を目指し、12Rの有終の美を飾りたかったんだけどまあいいや。リヤタイヤの残り溝も微妙だったしな・・
まあ普通はLCCで新千歳まで行ってレンタル819さんでレンタル、というのがお手軽なんですけど、新千歳からだと目的の開陽台までのアクセスが遠いんですよね。そこで以前から気になっていた「EZOライダー」さん(道東の弟子屈・川湯温泉)のレンタルバイクです。ライダーハウスも経営してるので、ベース基地にしてバイクを借りれば楽しそうじゃないですか!ただ道東方面行きLCC便がないので、航空運賃が高くなるのがネック・・・と思っていたら、ラッキーなことに羽田~女満別が正規販売で2万ちょっとで出ていたのでそれを利用する。数日違っただけで運賃が4~5万しますからね!
2019年6月25日 移動日 (千葉~羽田~女満別~川湯温泉)
移動日です。
房総の自宅からツーリングの荷物をクルマに積んで高速バス利用者のPへ
高速バスに乗り換えて羽田を目指す
羽田では最新?の「荷物預けマシン」に翻弄される・・・
人員削減だろうけど利用者にとっては面倒くさいですね
後ろに並んでいた人、手間取ってごめんなさい・・
羽田発11:20→女満別13:00着のADO便です
飛行機の窓からは三陸海岸がきれいに見えた
いつか三陸もツーリングに行ってみたい
眼下に屈斜路湖、女満別空港に向けてすでに降下中なので高度が低いですね
女満別空港から網走方面に移動するのには空港アクセスバスを使うのが王道だろうけど、
鉄道もあることはある・・「西女満別駅」が空港最寄りの駅のようです。
マップで見たら2㎞くらいなので荷物はあるけど歩いてみる。
もちろん超ローカル線なので、列車があることを確認済みです。
のどかな麦畑の中を歩いて30分弱、駅が見えてきた
手ぶらでシャカシャカ歩けば20分程度な感じです。
徒歩ルート(以下マップはグーグルマップさん)
駅の入り口は少し分かりにくいけど、案内標識があった。
こじんまりとした無人駅
地元有志の人だと思うけど、中は綺麗に片付けてあります
駅ノートが備え付けてあって、中身を読むとほとんどの駅利用者が空港から歩いて来たようだ。
ちょっと変わった人?がきっと歩いてくるんだろうと思う。
☆参考までに
網走まで女満別空港から直通バス910円
石北線の西女満別からだと網走まで450円
この日は暑くて気温が27℃くらい
歩きでひと汗かいてしまったのでシャツを着替えた
14:24発の列車が到着、ガラガラの石北線・網走行きに乗り込む
窓を開けて風がとても気持ち良いねえ・・・
国鉄JNRマーク入りの扇風機が良い味出してますよ~
網走で釧路行き釧網線・普通列車に乗り換えて川湯温泉駅を目指す
車窓にはオホーツク海が広がって最高だね
ただし海側だけ満席で、山側に座ったけどね
山側を見ていると、途中から斜里岳も見えてくる
乗り鉄を堪能して17時頃に川湯温泉駅に到着、
すぐに温泉街行きの路線バスが出るので乗り換え
バスの運転士さんが事前に宿を聞いてくれるので、宿の最寄りのバス停近くなったら
「○○宿の方はここで降りると良いですよ」と親切に教えてくれる。
私には「EZOライダーさんここですよ」とアナウンスで言ってくれた(郵便局前のバス停)
私は「EZOライダー降りまーす」と答えて降りました。
EZOライダーさんは歩いてすぐ1~2分くらい
受付を済ませ部屋に入り、教えてもらった温泉ホテル「欣喜湯」さんに入浴に行く
EZOさんでリストバンドを借りていくと700円→350円で入れます
硫黄酸性系の大好きなお風呂でした
宿は素泊まりで連泊です
何か外で食べるのめんどくさかったので、セイコマでおにぎり食べた。
2019年6月26日 目指せ開陽台(川湯温泉~知床峠~開陽台~裏摩周~川湯温泉)
EZOライダーさんのレンタルバイクは最新バイクではないけど、車種が面白いよ
www.ezorider.com
事前にカワサキZR-7Sを借りる予約をしてあります。
歴史あるザッパー系の空冷エンジン搭載車の末裔ですネ
人気車ゼファー750の陰に隠れてしまったけど、知る人ぞ知る名車です
私の「上がりバイク」候補の一台なんです(もう一台の候補はホンダNC750)
これに丸一日乗れるからすごい楽しみなんです!
シブい(死語)でしょ?こんなレンタルバイクがあるなんて!
ちなみにレンタル代は24Hで1万円ちょっとです
部屋は個室にしてもらって素泊まり3,500円
相部屋だと2,500円
どちらも寝具付きで、2泊目以降は500円引き
大荷物にはなるけどツーリング装備一式を家から持参してきた。
ヘルメットやウエア、ブーツやグローブ、タンクバッグなど。
事前に送ればよいのだけれど、ツーリング決定するのが大抵1~2日前だからねえ・・
タンクバッグは900ニンジャ以来使ってなかったマグネット式です。
20年振りくらいに使うんですよー(よく取って置いたものだ・・・
ちょっと磁力が弱くなっている気がするけど、高速使わないから大丈夫でしょう
連泊なので荷物は宿に置いたまま気軽&身軽です
このZR-7Sというバイク、新車で販売している当時に試乗会で乗りました。
試乗会で乗って感じた乗りやすさは今も変わらず。
まずポジションが良い、足つきも良い、車体もコンパクトで軽い
(勿論リッターバイク比です)
尖ったところがどこにもなく、とても取っつきやすいですね
販売されていた当時は車両価格も安く
大型入門バイクに選ぶ人も多かったことでしょう
早速セブンにまたがりスタートです
スタートしてすぐ身体に馴染むなあ・・セブンちゃん・・・
何と言うか、まるで長年乗っているバイクのような安心感・・
とりあえず同宿の山口ナンバーの人に教えてもらった「いっぽんの道」に行ってみる
有名になった「天に続く道」も良いけど、
まだあまり知られてないからお奨め、だそうです。
ところがそこら中にこういう直線道路があるんですよね
特に名前のない直線
教えてもらった「いっぽんの道」清里町
これから知床クルーズ船に乗るんだって。良いなあ・・・
移動して・・有名になった「天に続く道」へ行ってみる
展望台のある辺り
お立ち台の辺り
有名になったので結構人がいましたね
と言っても4輪ばかりでバイクは自分だけ
レンタカーに乗ったアジア系外国人が多い感じ
怪しい免許の輩も多いと聞くのでおっかないね
もう真っすぐの道はお腹いっぱい
ここは2010年ツーリングマップルの表紙を飾った場所だから
何としても行ってみたかったんだ
さあ知床横断道路へGO!
道が空いていてワインディングを堪能しながら着きました知床峠、35年振りです
天気は快晴で最高!
ZR-7S、侮っていました・・・コーナーリング超イケてます!
何と言うか自分のフィーリングに合ってるんだろうね
いやあ・・・断然欲しくなってしまいました。
国後もばっちり見えます
海は雲海できれいですね
知床峠を羅臼側に下ります
街に入る手前から霧に包まれて一気に気温が下がりました
体感的に10℃くらい下がったかな?
25℃→15℃くらいかな・・・
羅臼の道の駅でお昼ご飯
「本日の地元魚」の定食(サメガレイづくし)を食べる
聞いたことがないカレイだけど美味しかったな
次の目的地は今回最大の目的・・・
「もう一度開陽台」
です。
35年前に訪れた以来ですね
聖地・開陽台・・・
羅臼から海沿いをしばらく走り、内陸へ進路を向けます
ミルクロードに入り右手の丘の上に新展望台が見えてきた
そして北19号の直線道路を反対側からアプローチ
開陽台入り口でUターンして定番スポットで撮影
35年前の興奮が甦ります・・・
どんなに素晴らしい直線道路が紹介されても、自分的にはここの道路がベスト
さて、いよいよ新展望台にアプローチします
新展望台と言っても1994年建立なのですでに築25年なんだね
まあ・・・展望台さん、すっかり立派になっちゃって・・・
カメハウスの「掘っ立て感」が懐かしいですわ・・・
展望台に上がります
展望台から見る風景は不変ですね・・ま、変わりようもないと思うけど
キャンパーは一人もいませんでした
バイクは5~6台くらい出入りしたかな?
滞在時間はみんな短めでした。
できるならテントを張って星空を見たかったな
開陽台の夜明けを見たかったな
後ろ髪をひかれる思いで開陽台を後にする
「もうバイクでは最後かな?」なんて考えながら
さて、宿に帰る前に裏摩周に寄り道です
「裏摩周」なんて隠語かと思ったら標識もあるし(笑
昔はアクセス悪かった気がするけど、現在は綺麗な道ができていてアクセスは楽です。
Pも無料でトイレもあるし、展望台もすぐ近く。
摩周湖はやっぱり神秘的ですな
宿まで無事に帰りつき、これにてツーリング編は終わりです
あっけないですけどね
途中、取り締まりには遭遇しませんでした。
宿では今日着いた人が2組
そのうちのソロの姫路ナンバーの先輩と温泉&晩御飯を共にする
宿の近くの居酒屋のザンギ定食
ま、ただの鶏のから揚げなんだけどね
本日のルート 270kmくらい
2019年6月27日 苫小牧発仙台行きフェリー(川湯温泉~苫小牧~太平洋フェリー)
飛行機で帰れば安くて早いのに敢えてフェリーで帰ります
「人生でやり残したこと」に、このフェリーに乗ることが入っているから。
川湯温泉まで路線バスで行き、普通列車で釧路まで行き、
札幌行きの特急に乗り換えです。
釧路にて待ち時間が1時間半くらいあるので、超有名な和商市場へ行ってみる。
「観光客相手の高い値段」というのが最近の通説だけど、
それでも行ってみようと思ったのは・・・
夕べ一緒に過ごした姫路ナンバーの人が「和商市場に行く」というので
「高いらしいですね」という俺に
「行ってみなければ分からないでしょ?」との言葉にハッとさせられた。
そうだよね、自分で体験しなければ語れないこともあるよな、ウン。
先入観で物事を決めてしまったら勿体ないよね
釧路駅からは至近です
有名な勝手丼
ご飯を買ってきて自分で乗せる刺身を選ぶ方式です
ご飯が少し高いかなあ・・・?
刺身だって高級品をバカバカ乗せたらそりゃあ高くつくでしょ、
大トロなんか一切れ500円だし
庶民の魚を乗せて千円くらいでした(ご飯は別で酢飯中盛で260円)
なんか物足りないので他の店で刺身だけ買って食べた
2回目の店の方が味も良くてサービスも良かったな(おまけとかね
お土産にホタテ貝柱の干物と六花亭のチョコを買って釧路駅に戻る
特急に乗り釧路から苫小牧を目指す長い道のり
まあ寝てれば着くから楽なんだけどね(乗り換えもあるけど
苫小牧から路線バスで西港FTに到着
苫小牧発仙台行きのチケット(個室を取った)
インサイドの部屋だけど、明り採りの窓があるので暗い感じはないね
長距離フェリーに徒歩乗船って初めてですねー
部屋に入ってすぐ風呂に直行、一番風呂でした!
備え付けにしっかりしたサンダルがあったので、スリッポンは不要でした・・
仙台行きの30分前に大洗行きさんふらわあが先に出ます
19時の出航時刻になりました
見送り人は誰もいないですね(勿論さいころジイさんもいない)
岸壁スタッフでさえすぐ背中を向けて帰ります(笑
しぼったばかりの夕陽の赤が 水平線から漏れている
苫小牧発仙台行きフェリー・・・・
(落陽:吉田拓郎さん)
やっと乗船の夢が叶いました
ただ、夕日が水平線に沈むシチュエーションは見ることができませんでした
曇っているから?
いや違う気がする
どう見ても山に沈む方角です
今現在は19時の出航だから、船から夕陽を見るためには
日暮れの遅い夏至付近を狙ったんだけどそれにもかかわらず・・・
昔日はもっと早い時間の出航だったかも知れません
例えば17時頃の出航なら船はかなり沖合まで進み、
水平線のようなところに日が沈んだかも知れません
まあいいや、デッキで落陽を歌ったから念願は果たせた
2019年6月28日 仙台港入港(仙台~帰宅)
個室だったので気兼ねせずに熟睡できた
仙台港に入港です、ちょっと小雨模様
FTから最寄りの仙石線まで路線バスで
その後仙台より新幹線で東京、高速バスで帰宅
ZR-7Sの感想(ZX12R後継車候補)
ZX12Rについて、手放すことは決定事項です
乗り換え第一候補は今までホンダNC750X(またはS)のDCT車だったけど、
今回のレンタルでZR-7Sが第一候補に返り咲きました
ZR-7Sとても良かったです。何よりも走りだしてすぐ馴染んでくれたことがうれしい
うまく表現できないけど、旧知の友人に久しぶりに会ってすぐその時代に戻れたような気分?
「借りてきたバイク」感がない。
67psというパワーは正直言うと物足りない気もするけど、もう今の自分には十分
パワー的に言うと12Rの178psの半分にも全然届かないのだけど、
12Rのパワーを存分に引き出すなんて無理だから。
年老いた自分には正直言って宝の持ち腐れ、勿体ないと思いますね。
12Rクンもブン回せないオーナーに不満を感じていたのではないでしょうか。
セブンは乗ってみればとても素直な操縦性で、自分にとって12Rより遥かに乗りやすいですね
前述したけど、自分とフィーリングが合うんだと思います。
今回一日で270km走った割には疲労感が少なかった
ポジション(乗車姿勢)が起きている→首も楽、視線も楽、上体も楽・・こういうことだと思います
尻痛も平気でした、NCは死ぬほど痛くなったけどね
乗っているときは何も考えなかったけど、このバイク5速だったんだ・・・
気にならなかったんだから5速で十分ということか(笑
ま、高速巡行とかに使うならばまた違うんだろうけどね
燃費はリッター23キロでした。エコランを意識すればもっともっと向上するでしょう
ハイオク指定の12Rに比べてレギュラー仕様も嬉しいところ。
同じルートを12Rで走ったならばおそらくリッター17キロくらいかな?
セブンのタンク容量は22Lなのでワンタンク航続距離が長いのは魅力
対抗馬のNCももちろんレギュラーでタンク容量は14L
NCだと北海道でリッター37キロだったから燃費はNCが圧倒ですが、航続距離はイーブン
NCには低燃費、DCT、ラゲッジスペースという強力な武器があるし、
現在でも新車で買えるというのは大きいな
NCの許しがたいポイントは給油口かな?シート下って言うのがなあ・・・
NC搭載のツインのエンジンは抑揚がなくてイマイチつまらなく感じる
セブンには伝統(枯れた技術とも言う)の空冷エンジンと4気筒ならではの魅力がある
NCの味気ないデジタルメータよりセブンのアナログメーターの方が圧倒的に好み
走行フィーリングは4気筒のセブンの方が好み
私が重要視する足つき性は、ベタ足なZR7の方が優れている
NC-XのLD(ローダウン)仕様ではかかとが結構浮く(NC-Sについては不明)
キャブorインジェクション
乗らないでしまっておく時間が圧倒的に多い自分にはFI(インジェクション)がベターなんだけどな。
何と言ってもキャブのネガがないからね
ちなみセブンはキャブ、NCはFIです。
キャブの利点というと、柔らかなファジーな感じがあるかな?
その気になれば自分でセッティングを弄れるというのもあるな
インジェクションにまつわる電子機器のトラブルも回避できる
ZR-7にはキャブなのにスロポジが付いているそうだけど・・
う~ん・・・悩ましい・・・実に悩ましい・・
・・けど、もう答えは出ているような?
あとがき
変なツーリングになってしまった
果たしてツーリングと呼べるかさえ怪しい
有終の美を飾れなかった12Rくんごめんなさい
でも検切れから復活させて九州ツーに連れて行ったから許してね
使った交通手段
クルマ
バス
飛行機
列車
バイク
フェリー
どこかで自転車でも借りればパーフェクト?
EZOライダーさんでは空港までレンタルバイクを運んでくれるので
空港スタート&空港返却ということも可能です
ただし距離によって配送料がかかりますけどね
例えば今回女満別空港までバイクを届けてもらったら+5千円でそこからスタートできる
早い時間に着く飛行機ならばそれで半日くらい走り回れるね
じっくりプランを練る時間がなかったからなあ
そもそも自分のバイクで行くつもりだったしね
最後まで読んでいただきありがとうございます